ワークセンター・くすの木─まねきねこ探検隊
今回は、社会福祉法人「さつき福祉会」が展開する、通所授産施設「ワークセンターくすの木」です。
「ワークセンターくすの木」さんは、ちょうど「利用者交渉の日」の直前で、食堂前に紙を貼り出していました。利用者さんの希望と、所長さんの返事を書いてます。返事は、所長さんの写真付きです。にっこりで両腕を○のポーズ(OKサイン)と、困った顔で腕組のポーズ(解決が難しいサイン)の写真です。
赤いポストは、「ちょっときいてよボックス」です。手紙を書いて入れると「仲間の会(利用者自治会)」へ渡り、所長さんに届きます。
作業室は、班で分かれています。パソコンの仕事と、宅配お弁当作りと、喫茶店と、内職と、紙漉きと、自転車のリサイクルです。
喫茶店Kirara(きらら)は、お客さんがいっぱいで、入れませんでした。
紙漉きは、木のこうぞをお水につけて、ぬれたこうぞを丸太にのせて、木のハンマーでたたいてのばして、和紙になります。牛乳パックも、枠に水をすくって漉きます。自転車リサイクルは、中古自転車を車で回収します。整備して、販売します。
地域との交流 ゆっくり積み重ねて
お昼休みに「仲間のコーヒーの日」があります。放送当番が、お知らせの放送します。ピンク色のワゴンを使い、移動喫茶店です。ワゴンに、食器とポットとお水のピッチャーをのせて、メニューはコーヒーと紅茶です。日替わりメニューもあります。移動喫茶店のワゴンは、お外にも使います。喫茶Kiraraのお名前を使って、「あおぞらきらら」と呼びます。
施設の中の地域交流センターで、ご近所の子どもたちとお母さんが遊んでいます。楽しそうでした。(は)
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開所して八年。職員から利用者への一方向の指導ではなく、利用者どうしでの活動を大切にしています。冒頭の「利用者交渉」や、「仲間のコーヒー」も、そうした思いから進めてきました。最近のヒットは、雑誌コーナーです。手作りラックに並べてみたところ、自由時間の過ごし方に幅ができました。
交流センターの事務を請負い、また、資源回収や販売を通じて、地域との関係もゆっくりと深まってきました。
最近新鮮だったことは、小学生が、自由学習の質問(福祉関係ではない質問)に、何気なくやって来たことだそうです。障がいをもつ人の様子や行動について、まだまだ誤解もありますが、丁寧に対処しながら積み重ねています。(き)
(2007/05/01)