進君、中学校入学おめでとう!
「やっぱり地域の学校へ行きたい!」その後〜
前月号(五七ひきめ)の特集で相談のあった長瀬真理さん(仮名)からうれしい電話をいただきました。
豊中の鈴木さんや入部さん、 桂さんから大事なアドバイスをたくさんいただき、ありがとうございました。みんなは当たり前に普通学校へ行くのに、 障がいというだけで養護学校へと親が決めるのはやっぱりあかんと考えさせられました。
次の日、小学校最後の授業参観・クラスがありました。クラスの後の懇談会まで残った親は七人でしたが、そこで私にとって重大な良い発言をしてくれた方が二人もいて、そのことで何か吹っ切れた思いです!
あるお母さんが、娘さんがうちの子どもと同じクラスになったことで「本当にいい経験をさせてもらいました。席が近くだった時は、進君は今日は機嫌が悪くって泣いてたとか、今日は休んでたけど、どうしたんやろうとか、毎日家に帰ると必ず進君の話をしていました。人のことを思いやるやさしさをもてるようになったのは、家族の力だけではできなかったことだと思います。席が離れてからはあまり話さなくなってしまい、人とのかかわり方を進君から 教えてもらっていたことは大きかったなぁと感じさせられました」という話をされました。
そのお母さんとは今まで特に話をしたことがなく、全く予想もしなかった話にびっくり。息子は歩くことも話すこともできないけれど、こうやっていっしょにいる子どもたちの間に存在するだけで意味があるんや!と実感した瞬間でした。
もう一人、前から応援してくれている 同じ地域の人も「あたりまえのことがなかなかできない世の中で、長瀬さんは、そのあたりまえのことを子どもと一緒にからだを張ってやってくれた。これからもがんばってもらいたい」と言ってくれました。
うちの子どもが心地よく 学校生活を送れたのは、まわりの子どもたちのおかげですし、その子どもたちを見守ってくれた親御さんたちのおかげだと本当に感謝の気持ちで一杯です。これからもみなさんに支えてもらえたら、中学校の三年間もやりとげられると思います。 「中学校にエレベーターつけてもらわなあかんな。みんなに呼びかけて募金も集めたるで!」と言ってくれるお母さんたちもいます。
昨年末、地元の中学校での受け入れについて何も示されず、養護学校へ行くしかないのかと選択を迫られたところでしたが、「こんなに子どもたちがいっしょに居てくれるのだから、やっぱり地域の中学校へ行きたい」と再度先生方に申し入れ、最終的には無事、地元中学校に進学することになりました。
ふだんの通学は着やすい服装で構わないと言ってもらいましたが、入学式ぐらいは学生服を着ていけるようにと準備しています♪
(2007/05/14)