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よつ葉のお店 ぷくぷくショップ─まねきねこ探検隊

おいしい食材そろえて新装開店

自然食品の店が引っ越しオープンするというので取材に行きました。最寄り駅=阪急京都線「相川」から高浜神社に向かって約七分歩いて、少し入り込むと、茶色いマンションの真向かいに、緑の看板のお店があります。奥の方は作業室や事務所になっています。

お店の前にはスタッフの一人が立って、大きな声で「いらっしゃいませ」。間口は少し狭いけれど、中には一般のスーパーで普通に置いてあるような商品がきれいに並んでいました。

お店の中ではメンバーさんが、たまねぎを袋に詰め、秤で一定の重さにして袋を閉じていました。手馴れているのか、見ている間にできあがるのです。

ここは障がい者と健常者が普通のお店を運営して売り上げをあげているところです。また、働きながら人間関係や自分に課せられた責任などを習得する重要な役割も持っているのです。

九月二〇日、新装オープンした「ぷくぷくショップ」。スタッフの平井節子さんにお話をうかがいました。「一九九四年、吹田市天道町に『よつ葉のお店ぷくぷく』が開店しました。あれから一三年、いろいろなお客さんと接しながら頑張ってきました。そして今日、南高浜町でリニューアルオープンしました。これからもよろしくお願いします。『ぷくぷくショップ』の商品は安心・安全、その上おいしい食材を揃えています。スタッフ・メンバーともども心をこめて、お客さまに接していきたいと思っています。お気づきの点がありましたら、遠慮なく声をおかけください」

お話を聞いている間にもお客さんが来店し、お店の中を隅から隅まで歩いて丁寧に商品を選んでおられました。このお客さんに「初めてですか?」と聞くと、「前の店から」と答えが返ってきました。お店が愛されているのだと思いました。 私「お店の場所が変わるのをどのように宣伝したのでしょか?」 スタッフ「まねき猫通信と、チラシのポスティングを前の場所と今の場所にしました」

私は、一三年の実績があってのことだなあと思いながら、どのような声かけをしてきたら、お客さんが付くのかな、などと思い、お店の様子に目をやっていました。

障がい者も健常者も仕事を分け合って

メンバーさんに新しいお店について聞いてみました。

メンバー「明るく広くなった」

私「仕事は楽しいですか?」

メンバー「楽しい。仕事大好き」

メンバーさんは、誰に聞いても「仕事は大好き」だと言います。障がい者も自分で働いてお金を稼ぐ事で、地域での生活を作りたいと思っているのでしょう。また人間関係も一生懸命つくろうとしているのがわかります。

私「仕事で困ることは?」

スタッフ「メンバーさんと働いていて、こちらの言っていることがすぐに伝わらないこともあります。でも、お客様に頭を下げ、お礼の気持ちを表してくれる場面を見たりするとイライラもとんでいきます」

ショップでは、配達もしています。配達もメンバーさんが一緒です。

北山さんの主な仕事は、値段付けや机ふき、食事準備などです。神田さんは、商品の名まえを書いたのぼりを立てる、窓拭き、配達など。久保さんは、ダンボールを潰して紐で縛って片付けることなどです。久保さんは、ぷくぷくに来て一三年、ショップで九年。ベテランです。みんな元気で頑張っています。

私は、こんなに気持ちのいい感情を持ったのは久々です。良い人間関係で仕事ができる「ぷくぷくショップ」は本当に大きな役割を持っていると思いました。(いるべ)

(2007/11/14)



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