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リレーエッセィ「うふふふ……きゃらふるとEPAがであうとき2」轟広志

イベント迫る!

前回の僕のリレーエッセイで紹介させて頂いた八尾でのイベントがいよいよ三月七日の金曜日、夕方五時開場で八尾市プリズム小ホールにて行われます。全席自由席で入場料は無料。第一部では「カフェ・きゃらふる」で再会した僕とEPOさんでテーブルトーク。地域の障がい者やスタッフ・ボランティアさん、そして一〇年間の市民の会「きゃらふる」を振り返る初代会長のドクターの話などを聞いてゆきます。もちろん、五年前のEPOとの出会いも懐かしんで、楽しくて分かりやすいトークを聞いて頂きます。

休憩をはさんでの第二部は、ジャンルを問わず自然体のEPOライブです。笹子重治のギターと渡辺亮のパーカッションと共に唄われるEPOの唄声は、初めての方にも自然に聞いてもらえる、優しくて楽しいライブです。二部の終わりには、懐かしい昭和の名曲をEPOときゃらふる、さらに会場にお越しの皆さんも自由に舞台に上がってもらい、会場一体となるような合唱も予定しています。終了は九時頃の予定。ご都合のつく方は、ぜひ遊びに来て下さい。

様々な違いや、日常をも超えた一時を感じてもらえるはず。今、これを書いている僕も、もうかなりテンパッてきています。「まねき猫」だから裏話も少しふれると、今回の第一部のテーブルトーク参加者は、五年前のイベントを知らない人達が中心です。地元での集まりで何度が体験談を話してくれた方や、話せそうな方にお願いしました。

テレビ取材はきっぱり断りました

おおむね快諾を頂き、一安心と思いきや、現時点で色々な不安材料もあります。司会を務める僕が本番にしなくてはならない事は、『皆さんにいかに普段の顔で話してもらえるか?』ですが、他にもEPOさんとのやり取り、各テーブルでの話題のポイント、時間の配分などやる事は沢山です。EPOさんと直接打ち合わせ出来るのは、本番当日の数時間しかありません。まず自分をベストにしておく必要があります。

ところが、このリレーエッセイを読まれた某公共放送の制作者から、イベントのテレビ取材の話が舞い込んできました「僕らの活動がマスコミに乗る!」精神障がいに対する無知な報道を見るたびに、憤りを感じる僕らには、願ってもないチャンスです。しかしリスクもあります。そんな大舞台に地域の障がい者の皆さんを乗せて、無事に終えたとしてもその後にどんな感情を持たれ、どんな状態になるか?二部の合唱を楽しみに来られた方々が、テレビカメラを前に舞台に上がれるのか?

何度かの電話でのやりとりの後、制作者と二時間以上の打ち合わせをしましたが、担当の女性制作者には何も分かってもらえませんでした。ハッキリとお断りをし、それで良かったと思っています。その時に交換した名刺を見ると、矢印の下に「まっすぐ、真剣」と書かれています。精神に限らず、今日の障がい者を扱うなら、変化球の一つも覚えたほうが良い気がしました。たぶん、打ち合わせ翌日から僕が三日間も寝込んだ事もご存じないのでしょう(笑)

(2008/03/10)



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