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▲説明書きが読めず分かりにくい展示

リレーエッセイ「ユニーバーサル化めざす大阪城」

暗い展示物

先日、大阪城がユニバーサルミュージアム化をめざしているということで、障がい者の意見を聴きたいという話があり、肢体障がい、視覚障がいの人で実際に大阪城に行きました。私はせっかくなので、同じ博物館のようになっている名古屋城にも行き、それぞれのいい所、改善していただけるといいと思う所を比較しました。

まず、駅からのアクセスはさすがに「お城」というだけあり、両方とも一人で行くのは至難の業。名古屋城は最寄り駅から5分もあればいけるはずなのに、行きは入場ゲートまで何と約30分かかりました。一緒に行った視覚障がいの夫を頼っていましたが、「さっきあの道通って来たんじゃないかな?」などと思いながら歩いていました。ちなみに帰りは5分で駅に着きました。大阪城は天守閣の人が同行してくれていたので、スムーズでした。

ようやくお城の中に入ると、中は全体的に暗く、展示物はよく分からないというのが感想。大阪城は映像が流れているのですが、順番に見て行く流れで、映像が流れていない時もあり、視覚障がい者には分かりにくいです。名古屋城は展示物の後ろにライトが当たっているので、少し見やすかったです。ただ、例えば貴族の食事が並んでいるとまでは分かりましたが、説明書きが読めず何があるか分かりませんでした。通りがかりの人が「納豆がある…」などと言いながら回っていたので、「なるほど」と思いながら私たちも進みました。

アクセスしやすく、わかりやすく

大阪城ではちょっと変わった案内サインを見つけました。それはトイレの個室の中に和・洋それぞれの便器の使い方のサインでした。少しびっくりして、でも珍しさのあまりカメラにおさめてしまいました。天守閣の人によると、外国の人など使い方が分からない人がいたので、作ったそうです。

大阪城では今後の検討事項として、音声ガイダンス(必要な人がガイダンス用の機器を持ち、番号を押すと説明が流れるもの)、点字のパンフレット、触れる展示物などを考えているそうです。視覚障がい者が分かりやすいような展示の仕方、場内の工夫、音案内や文字の標記の工夫、パンフレットの工夫などたくさんありますが、誰にとっても「アクセスしやすく、分かりやすい城」にするのは大変なことだと思います。数年後、大阪城がどう変わっているか楽しみです。

(2009/03/18)



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