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全体像を長い目で見据える紙面を -石塚直人

福岡・長崎への1泊2日の旅

1泊2日で九州に行ってきた。昨年11月号で紹介した毎日新聞・福岡賢正さんに1度会ってみたかったためで(思った通りの素敵な中年記者。連載「平和をたずねて」は来年2月で終わるものの、その後単行本になるという)、ついでにその夜は旧知の稲月正・北九州大教授の案内で北九州市内の自主夜間中学を見学、翌日は長崎まで足を延ばした。

広島にはその昔、2年間勤務したが、長崎を訪れるのは初めてだ。JR長崎駅に近い日本26聖人殉教地でキリシタン史の悲劇に思いを馳せ、あとは平和公園から永井隆博士記念館、浦上天主堂、原爆資料館と被爆地を歩いた。公園近くの一帯が「平和町」という名であることも、住居表示で教えられた。

ちょうど秋も半ばで、修学旅行生が多く、佐賀や熊本など隣県の小学生のほか、大阪・箕面の聖母被昇天学院生、さらに埼玉・所沢の高校生にも会った。学習帳を手に展示物を見て回る子どもたちの何人かに「大阪から来た新聞記者」と自己紹介して感想を尋ね、真剣なまなざしで答える姿に頼もしさを感じた。

「核廃絶なんて無理、としたり顔で言う大人も多いけど、私はそうじゃないと思います。核兵器がどういうものか、みんなが本当のことを勉強して、そこから考えを進めていけば必ずできるはずです。皆さんも頑張って下さい」と思わず敬語で説教してしまったが、だれかの記憶に少しは残っただろうか。

(2009/12/23)

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