リレーエッセイ地方から中央から -佐野武和
地域の道路の除雪を優先
冬になると雪が降り積もる地域に暮らしている。地球温暖化の影響を受けながらも、今年も大雪警報が発令されるほどの雪に見舞われた。どっかりと雪が降らなければ夏に田んぼの水が涸れると教えられてきたが、連日除雪に追われるとへとへとだ。もういいと誰もが雪に恨みをぶつける。車椅子で雪道によって行動が制限されるとなおさらだ。雪の降らないあったかな地に移住したいと真剣に考えるのだ。
実は私の働く事業所では駐車場の除雪の前に地域の道路の除雪を優先する。7年前この地域に建物を建てるとき地元住民の反対を受けた。いわれなき危険排除の意向を露骨に伝えられ、6回も地元事業説明会を開いたのだった。だからこそ地域に溶け込み、貢献する障がい者就労センター「ぽてとファーム」をアピールする絶好のチャンスとばかりに、地域道路の除雪をかってでる。幸いフォークリフトを所有しているため、スコップを寄せ付けない威力だ。先日地域の有志の方からお礼の「モナカ」が30個届いた。
(2010/02/10)
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