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▲キンモクセイ、ヒイラギモクセイ、ウスギモクセイ

吹田の生き物と人31-モクセイ科の仲間たち -高畠耕一郎

キンモクセイ・ヒイラギモクセイ・ウスギモクセイ

私は自転車通勤をしています。10月初めから10月中頃は、爽やかな風の中を、3種のモクセイ科の花の香りをかぎながらペダルをこいでいきます。これら3種のモクセイ科の仲間は、葉の付き方が「対生」と言って、ひとつのふしに、左右むかいあって、1枚ずつの葉がつきます。

〈キンモクセイ〉10月初旬

オレンジ色の花をたくさん咲かせ、強烈な甘い匂いを漂わせているのは、キンモクセイです。とにかく、この香りは鼻音痴の私でも、よくわかります。このキンモクセイは、片山総合グランドの周囲にはたくさん植栽されています。急な坂道を上りながら、甘い香りをかいでいます。

キンモクセイは、江戸時代に中国南部から持ち込まれたと図鑑には書かれています。キンモクセイは、実をつけません。それは、雄木だけが輸入されたとか、日本の気候のせいだとか言われています。このように、人間と同じように木に、雄の木と雌の木がある木を「雌雄異株」といいます。

(2010/10/05)

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