ぷくぷくの会ホームページ

▲ジュズダマ、正雀川に生えているジュズダマ

吹田の生き物と人35-ジュズダマ -高畠耕一郎

「おじゃみ」の中身は?

昔の女の子は、よく「おじゃみ」をして遊んでいました。私も真似をして手の裏や表に乗せて、器用に「おじゃみ」を操っていたのを覚えています。この「おじゃみ」の中身は、我が家ではアズキの豆を入れていましたが、元はジュズダマを入れていたそうです。

ジュズダマという植物は、水辺に生えるイネ科の草本です。昔は水田脇の湿った空き地などに良く生えていましたが、吹田にはそのようなところはほとんど無くなりました。そのため、見かけることが少なくなっていたのですが、吹田では、紫金山公園の田んぼ休耕田とその溝や西山田緑地の小川の土手に生えているのを見ています。最近、道路脇の3面コンクリート張りになっている正雀川で土が貯まって草が生えているところに、このジュズダマが実のようなものを付けているのを見て頑張って生き残っているなーと応援したくなりました。

真ん中に穴があって数珠玉にそっくり

背丈は1m位になり、姿や葉の形がトウモロコシに似ています。単子葉植物でイネ科に属します。夏に花を咲かせますがイネ科ですので、きれいな花を咲かせるわけではありません。秋には、黒っぽい非常に固い実を穂先にたくさん付けます。採集すると、ダイズより少し大きくて真ん中に小さな穴があります。ここに針で糸を通すと数珠のようになるので、数珠玉(ジュズダマ)という名前がついたと言われています。

(2011/02/10)

WEBは抜粋版です。すべて読みたい方は購読案内をご覧ください。



1999 pukupuku corp. All rights reserved.