当事者リレーエッセイ:誰のための音声ガイド?三原ひろみ
大阪ステーションシティ ガイドツアー
最近、大阪市内の主要な街(梅田、難波、天王寺)が大きく変わっていっています。私は交通・まちづくりの活動もしている関係で、4月には阿倍野マーケットパークキューズモール、1週間前には、5月にできた大阪ステーションシティに行ってきました。大阪駅の方には、5月以降、2〜3回行く機会がありましたが、その度に「視覚障がい者には分かりにくいな」と思っていました。
先日、大阪ステーションシティにガイドツアーがあることを知りました。ガイドツアーには2種類あり、実際案内の人が案内してくれるものと、ヘッドホンから流れるガイドを聞きながら歩くものがありました。人が案内してくれる方は、1日2回で、定員15名、時間も決まっています。音声ガイドは、好きなタイミングで行き、個々で回る形になります。所要時間はそれぞれ2時間で費用500円が要ります。音声ガイドは最初に3000円の機械保証代を支払い、最後に返却されます。
障がい者だけでは楽しめない
今回私は、音声ガイドツアーを体験しました。最初にインフォメーションで簡単な地図と、ヘッドホンを受け取り、出発するのですが、この地図には場所の名前と、何階にあるとしか書いてないうえに、音声でも場所の説明や、建設に携わった人のインタビューなどがあるだけで、どうやってその目的地に行けばいいか分かりませんでした。
音声ガイドは自分で番号を押して、移動した場所の説明を聞くのですが、見る順番に1からガイドが入っているわけでもありませんでした。最初にもらった地図に、音声ガイドの番号も書いてあるので、その番号を押さないと説明が聞けないことになります。この地図が見えない場合は、一つ一つ押して、自分のいる場所の説明を探さないといけなくなるので、とても大変です。
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