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当事者リレーエッセイ:目が見えなくても中身がわかるアプリ 三原ひろみ

スーパーに行くと、様々な食品・飲み物・お菓子が並んでいますが、同じ形状の箱や袋、カップ類、缶ジュース、ペットボトルなどは、パッケージが見えないと困ります。

そう思っていた今年2月、商品のバーコードを読み取って、その商品情報を音声で読み上げるソフトがあることを聞きました。これがあれば、まとめ買いしてきた商品や、自販機で買った缶やペットボトルの中身がわかって、楽しいだろうなと思いました。

このソフトは、ウィンドウズ版と、携帯電話のらくらくホン版がありますが、私は携帯電話のソフトをダウンロードしました。パソコン版だと専用スキャナが必要なのと、ちょっと商品の中身が知りたいだけなのに、わざわざパソコンを立ち上げないといけないのが大変だと思ったからです。

読み取りやすさやその速さは、専用スキャナの方が速いですし、携帯は、バーコードにカメラを合わせるのが、慣れるまでは難しいです。

バーコードを読み取った商品は、JANコードに登録されていれば、商品名、簡単な説明、値段、賞味期限などの情報を読み上げてくれます。

バーコードの位置がわかる改良を

このソフトを入れてから、バーコードを片っ端から読ませてみました。最近よく買うお惣菜の素や、カップスープ、飲み物などの情報がわかることで、生活が楽しく便利になりました。

エピソードとしては、冬の仕事帰りに、電車に乗ろうと駅で待っている間寒くて、温かい飲み物を買いました。「飲めない物は出て来ないだろう」と、適当に自販機のボタンを押しました。飲んでみると、「甘い!」でも、コーヒーでも、紅茶でもない、「何だろう?」と悩みました。そこでバーコードを読み取ってみると、「抹茶オーレ」でした。

今後の課題は、バーコードの位置が、商品によってばらばらで、見えない人は探すことができないことです。今は、バーコードの上にテープを貼ってもらうなどして、確認できるようにしている人が多いようです。私の場合は、何となくバーコードの位置はわかるので、読み取り台を使ったり、フリーハンドで、携帯のカメラを合わせています。

バーコードが触ってわかるようになれば、もっと使いやすくなると思います。そんなバーコードがついた商品が増えていけばいいなと、切に願っています。

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