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当事者リレーエッセイ:蜂窩織炎 鈴木勉

ワンコの悪戯

明けましておめでとうございます。今年もまた、こんな文章でいいのかと思いながら書かしてもらっています。

以前、我が家に子犬が来たことを書きましたが、その子犬が大きくなってしでかした、去年夏のボロボロのお話です。

ある日、酔っ払ってウトウト居眠りをしていて、ふと気がついて見るとワンコが靴下を脱がして(これはヤツの趣味)左足の親指を舐めていた。痛みもないので、しばらくボ〜っと見ていたけど、ハッと気がついたら、ちょうど割れていた爪の端を引きちぎっているではないか。なめている指は血まみれで下にはなんと血だまり。嫁はんも気がついて、慌てて消毒した。舐められたとこからバイ菌が入ったみたいで、数日後、足が赤く腫れ上がって39・5度の高熱が出た。

病院に行ったら、即入院。病名は蜂窩織炎という聞き慣れないものだった。なんでこうなるかなぁ。足は膝までパンパンに腫れ上がり、数日間は悪寒と高熱で苦しみ、24時間点滴。10日後にやっと退院したと思ったら1週間後にぶり返してまた入院。これを3回繰り返した。

4回目以降の再発は入院なしだったものの、年末、6回目の再発で抗生物質の錠剤を飲みながらこの原稿を書いた。

パソコン作業復活

ネットで調べると蜂窩織炎は、「皮膚の深い層から皮下脂肪組織にかけて細菌感染することによって起こる化膿性炎症」となっています。傷口や毛穴からバイ菌が入って感染するらしい。「再発しやすい」とも書かれています。

まぁ、抵抗力が落ちてるっちゅう事なんやろうなぁ。周りでも同じ病気にかかったという人が結構いるらしい。

このまま年越しするんだろうか?酒好きの僕は抗生物質を服用しながら酒を飲み、嫁はんに怒られ、飼い犬には無視され、夏と秋は終わってしまった。この4カ月間を返してくれ〜。

とはいえ、おかげで一つだけいい事があった。車椅子に座りっぱなしで、むくみがひどかった僕の足。それも再発の原因かも、と医者に言われ、医療用のむくみ防止靴下をはくようになった。足が軽くなり、再びパソコンの足用マウスを使って自分で原稿が書けるようになった。

筋力が落ちてるので1時間に1行。翌日は筋肉痛。トホホ…。結局手伝ってもらって仕上げたけど、少しでも自分でパソコンがいじれるのはありがたい。

再発を繰り返す政治不信を断ち切る特効薬は、どこの政党でも一人の政治家でもいいから、私利私欲をかなぐり捨て、死に物狂いで山積する問題を片付けていく姿を見せてくれることやと思うんやけどな…。

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