ぷくぷくの会ホームページ

当事者リレーエッセイ:移動支援から同行援護に変わって 三原ひろみ

同行援護の事業所探し

昨年8月から、視覚障がい者の移動支援が、同行援護に変わった。それまで1年間は、移行期間で、移動支援も使えた。私が移動支援の契約をしていた事業所は、職員の資格要件などから同行援護はしないと言われたことから、事業所を探し始めることになった。今まで支援センター系の事業所しか使ったことがなかったので、大阪市内で問い合わせをしてみたが、「区域外」とか、「男性のヘルパーであれば可能かも」など、なかなか厳しい現実だった。友人にWAMNETなどを調べてもらったり、家の近所にある事業所に問い合わせをしたりもした。WAMNETは掲載されるのが遅く、近所の事業所は、介護保険がメインだと断られる始末。とりあえず、同行援護に変わる8月からサービスが使えなくなるのは困るので、知り合いのいる事業所に問い合わせをして、受け入れてもらえることにはなった。しかし、そこも介護保険対応が主で、最近障がいのサービスも始めたところだったので、他の事業所も探すという条件であった。

そこで、相談支援事業所に相談し、いくつか事業所を紹介していただいた。ここでも順番に問い合わせをし、ようやく受け入れてもらえる事業所が見つかった。その事業所はまだできてから2〜3年ほどで、比較的若いヘルパーが多い所であるが、とても熱心な人が多くて、本当にいい事業所が見つかってよかったと思っている。

この2つの事業所は、株式会社で、私達利用者を「お客様」と呼ぶので、慣れるまでは何か変な感じだった。

歩いて気づいた楽しさと感動

ヘルパーとは、今までスポーツジムの入会を目指して体験や、第九の練習、バリアフリーチェックなどいろいろ行っていただいた。特にヘルパーと歩いて感動したことは、今まで毎日のように通勤していた道には、自分の知らない情報が多くあったこと。それは、2月くらいに、阪急吹田から上新庄までヘルパーと歩いていた時のこと。内環状道路のデニーズの辺りまでは何となく何があるか分かっていたつもりだったが、ヘルパーに、「この道、葬儀屋が多いね。あ、すごい! 墓石を売っている」と言われた時、私は心の中で「知らなかった」と思ってしまった。他にも、ペットを売っているなど、いろいろなことを教えていただきながら歩くと、楽しくてあっという間に45分が経過し、上新庄駅に到着した。

WEBは抜粋版です。すべて読みたい方は購読案内をご覧ください。



1999 pukupuku corp. All rights reserved.