まねき猫通信154ぴきめ(2015年5月1日発行)WEB版
トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)
大阪の若いもん3人が「女の口説き方」を説く。A「何ちゅうても、決めぜりふは短く、さりげなく、しかもバシっと。愛してるとか、付き合ってください、てなこと言うてたらあかんで。僕なんか…∧ええか∨?、これで口説いたんや」B「∧ええか?∨…アホくさ。そんなもん長すぎるわ。俺はな…∧どや?∨、これでウン言わした。どんなモンや!」C「∧どや?∨…お前、まだ修行が足らんで。儂の決めぜりふ、おせ(教)たろか…∧な?∨、これで落とした」A・B「恐れ入りました」
この話、実は上方落語の枕でよく使われるエピソードである。時間をかけずに手際よく、しかも外連味なく「ことを首尾良く成就させる」のが男であり、それが男らしさだというわけだ。そこに「落ち」が絡まって「粋な話」が出来上がる
「女流落語家」が増えたが、落語の世界そのものはあくまで「男」の世界。やもすれば「男尊女卑」や「男は度胸、女は愛嬌」などといった陋習やステレオタイプ、つまり女性差別が罷り通ってしまう。だからこそ、一廉の噺家なら、女を卑下した上で成立する「男らしさ」ほど非人間的で醜いものはないことを知っている。一方、「男に口説かれた」高市早苗、櫻井よしこ等は、それを知らない。(パギ)
目次
- 特集:ゆめ風基金の20年をふりかえる座談会
- ゆめ風基金誕生秘話 パネラー 小室等・牧口一二・河野秀忠
- 今なお残る23万人近い避難者 ゆめ風基金理事 八幡隆司
- 当事者リレーエッセイ:突然、孫ができた 鈴木勉(本紙のみ掲載)
- 新聞の作り方125:原発再稼働への司法の警告 石塚直人(本紙のみ掲載)
- かんこさんのおまかせシネマ・・・アラヤシキの住人たち(本紙のみ掲載)
- 食べものあれこれ ぷくぷくショップ(本紙のみ掲載)
- 楠敏雄さん追悼文集 ―その人、その仕事、その思想―より
- 改めて障害者運動について考える@
- 北摂市長N氏の悩み第125回「瀬田たちの目的を暴け」の巻き10 西川たけお(本紙のみ掲載)
- 石けんライフのすすめ最終回 無添剤洗濯用石けんの愚
- 叶カ活と科学社 猪ノ口幹雄(本紙のみ掲載)