まねき猫通信161ぴきめ(2015年12月1日発行)WEB版
トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)
茨城県の教育委員・長谷川智恵子(71、東京・銀座「日動画廊」副社長)が11月18日の会議で「妊娠初期にもっと[障害の有無が]わかるようにできないのか。[教職員も]すごい人数が従事しており、大変な予算だろうと思う」「意識改革しないと。技術で[障害の有無が]わかれば一番いい。生まれてきてからじゃ本当に大変」「茨城県では減らしていける方向になったらいい」などと発言した。会議後も、出生前診断の是非などに関して「命の大切さと社会の中のバランス。一概に言えない。世話する家族が大変なので、障害のある子どもの出産を防げるものなら防いだ方がいい」と話した
かつて、横塚晃一は「…働かざる者人に非ずという価値観によって、障害者は本来あってはならない存在とされ、日夜抑圧されている」(『母よ、殺すな』より)と正鵠を射ただが、この価値観をナチス・ドイツは社会的に制度化した。「生きる価値のない存在」は抹殺の対象となり、ユダヤ人、シンティ・ロマ、性的少数者、障がい者、等々「劣等人種」(あるいは「反社会分子」という烙印を押されて)は虐殺された。その結果、ヨーロッパで暮らしていた全ユダヤ人の68%が殺された
長谷川を断じて許すことはできない。絶対に、許すな!(パギ)
目次
- 特集:みんなといっしょに高校へ!
- 「ともに学びともに育つ教育」のための合理的配慮を!
- 当事者リレーエッセイ:私の歩いてきた道B 辻本伊公子(本紙のみ掲載)
- 新聞の作り方132:欧米メディアの二重基準 その枠内の日本の国際報道 石塚直人(本紙のみ掲載)
- かんこさんのおまかせシネマ・・・広河隆一 人間の戦場(本紙のみ掲載)
- 食べものあれこれ ぷくぷくショップ(本紙のみ掲載)
- 楠敏雄さん追悼文集 ―その人、その仕事、その思想―より
- 私の4つのKEY WORDS @ 「ノーマライゼーション研究/1995年版/巻頭のことば」より
- 北摂市長N氏の悩み第132回「瀬田たちの目的を暴け」の巻き17 西川たけお(本紙のみ掲載)
- 私たちは、塩田さんの復職を求めます
- 吹田市への復職を求める要望署名にご協力を!
- 公務員障害者欠格条項は、違憲です!(本紙のみ掲載)
- 「ともに学びともに育つ教育」のための合理的配慮を!