まねき猫通信164ぴきめ(2016年3月2日発行)WEB版
トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)
厚生労働省は障がい年金の新しい判定指針を導入する方針だが、これに対して日本精神神経学会などで構成する「精神科7者懇談会」が『精神障がいに係る障害年金認定についての申し入れ書』を昨年11月に提出、その中で「年金を受給できなくなると障がい者は大きく動揺し、症状の悪化や意欲の低下につながる」と指摘した
新指針が導入されると、現在1級の受給者のうち約56000人が2級に変更され、支給額が月額約81000円から約65000円へ減額される。また、現在2級の受給者のうち約23000人が3級へ変更となり、障害基礎年金受給対象外のため支給停止(月額約65000円から0円へ)となる。同懇話会によれば、現在「障害基礎年金」を受け取っている精神・知的・発達障がい者、約79万人のうち、1割に当たる約79000人が支給停止や支給減額の対象となる可能性があるという
新判定指針導入の目的は、障がい年金の支給・不支給判定の地域差をなくすことであるとしながら、障がい年金を受給していた人が受けられなくなることについては全く斟酌していない。いや、減額と支給停止が真の目的であることは明白である。生活保護費、児童扶養手当、高額療養費、障がい年金…が、みな軍事費に使われる。これでも、アナタは自民党支持か?(パギ)
目次
- 特集:差別解消法と合理的配慮を越えて 〈平等〉から〈対等〉へ
- インクルーシブ教育を考えるシンポジウム記念講演 障害者自立生活センター・スクラム代表理事/関西大学非常勤講師 姜博久
- A型事業所勤務 継続中 轟広志
- 当事者リレーエッセイ:このままでは交差点の横断が危険 三原ひろみ(本紙のみ掲載)
- 新聞の作り方135:政権と一体化する大手メディアたち 石塚直人(本紙のみ掲載)
- かんこさんのおまかせシネマ・・・抱く(HUG)(本紙のみ掲載)
- 食べものあれこれ ぷくぷくショップ(本紙のみ掲載)
- 楠敏雄さん追悼文集 ―その人、その仕事、その思想―より
- 「与えられる福祉」から「権利としての福祉」への転換をめざして
- 北摂市長N氏の悩み第135回「北摂氏の存在価値を計る」の巻き3 西川たけお(本紙のみ掲載)
- 障害者の自立と政治参加を進めるネットワーク
- 「差別解消法」を使いこなそう 久留米市議会議員 ふじばやし詠子(本紙のみ掲載)
- インクルーシブ教育を考えるシンポジウム記念講演 障害者自立生活センター・スクラム代表理事/関西大学非常勤講師 姜博久