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まねき猫通信166ぴきめ(2016年5月2日発行)WEB版

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)

 熊本大地震の報に接して、魯迅『阿Q正伝』と花田清輝『泥棒論語』を思いだした。清から中華民国へ変わる辛亥革命の時代、中国のある小さな村に暮らす本名すらわからない阿Qというその日暮らしの日雇いの男を、魯迅は無知蒙昧な愚民の典型として描きながら、当時の中国民衆の無知と無自覚を痛烈に告発した。花田は「この時代には泥棒になるか、あるいは乞食になるか、あるいはそれ以外の道はあるか」をテーマに戯曲を書いた。「泥棒」は戦争に通じていて、海賊としての藤原純友に象徴される。「乞食」は無為無策を意味して、賽の河原早発という男がその意匠である

泥棒が開き直れば「強盗」となる。2012年12月に再び政権の座についた安倍・自民党が「押し込み強盗」なら、まんまと政権交代劇を終焉させた野田・民主党は「引き込み強盗」であろう。その結果、安倍政権は今、民衆の災難と不幸に乗じて国民統合をさらに強化し、虎視眈々と戦争国家への次なるステップを画策する「火事場泥棒」と化している。なのに、我々庶民の「阿Q」たる様や「乞食」的日常は厳然として変わらない…

1995年から21年、日本中どの地方・地域でも被災地となる可能性の中で私たちは生きているという事実を、今一度人倫の礎とせよ!(パギ)

※「乞食」の語は、敢えてそのまま用いました。

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