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まねき猫通信148ぴきめ(2014年11月2日発行)WEB版

ふりがな対応のまねき猫通信pdf(抜粋)版

トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)

映画『チョコレート・ドーナッツ』の原題は"ANY DAY NOW(今すぐにでも)"で、これはボブ・ディランの曲の有名なフレーズ

麻薬中毒患者の母親を持つマルコはダウン症の子どもで、施設に強制収容されそうになるのを、見かねた隣人のルディが、自ら養育することを決意する。「彼」は、夜な夜なゲイバーでショーを披露するホモ・セクシャルで、ポールという恋人ができたばかり。地方検察局に勤めるポールの尽力で、3人は家庭を持つことができた。マルコは病気を抱えながらも地域の学校に通い、「2人のダディ」と優しい教師、そして友人たちに囲まれて束の間の幸せを生きた

将来を有望視されていたポールがゲイであることを見抜いた上司が「彼」を解雇、母親を出所させてマルコを2人から引き割いてしまう。ホモ・セクシャルに対する予断と偏見に満ちた意見、証言、陳述が続く裁判…そしてマルコはある夜、クスリに溺れる母親から1人離れて、橋のたもとで逝った

ポールは、自分たちの「家庭」を破壊した裁判官、弁護士、元上司たちに手紙を書いた。「快活で、賢い、皆のスターだった子どもが死んだことをご存じですか?」年前の実話は、現代日本の現実だ。見終わっても涙は流れず、ただ、動けなかった。(パギ)

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