まねき猫通信63ひきめ(2007年10月1日発行)
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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 (巻頭コラム)
辞任、辞職、退陣…表現は様々だが、安倍晋三の場合は〈逃亡〉が最も相応しい。「美しい国」「戦後レジュームからの脱却」「再チャレンジ」などどいう美辞麗句は、およそ政策的に熟慮された代物ではなく、要するに「憲法九条を廃して戦争の出来る国にする」という本音を熨斗紙に包んで、隠していたにすぎない。
五二年の人生の中で「責任を取る」ということを、この男は経験したことがないのだろう。いや、そもそも「己の言動には責任をとらねばならない」という躾を受けたことが、なかったのだろう。輝かしい家系と周囲の配慮に守られながら「しっかり・全力で頑張る」ことは教えられた。しかし、何をどのように頑張るのかを、彼の頭脳が思考したことは一度たりともないはずだ。自分はサラブレッドで常に正しいという確信は、哀れにも、一度選挙に負けただけで瓦解した。晋三は、生まれて初めて「悩んだ」に違いない。
愚にも付かない言辞を弄し万人に恥をさらして逃亡した安倍晋三は、「だって…みんな僕の言うこと聞いてくれないんだもん」と癇癪を起こして駄々をこねるガキに等しい。今こそ私は、子どもたちに大声で教えたい!「安倍晋三みたいな人間になっちゃいけないよ〜」って。(パギ)