まねき猫通信121ひきめ(2012年8月1日発行)WEB版
トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)
福島第一原発事故の原因が未だに究明されていない中で、放射能汚染の実態と外部・内部被曝の危険性の正確な情報がちゃんと伝えられているとは言いがたく、渦巻く不安と怒りと抗議の声を踏みにじって、政府は大飯原発の再稼働を認めた。脱原発を求める750万人以上の署名が提出された、その翌日に…
7月16日、東京の代々木公園を万人の人々が埋め尽くした。『さよなら原発 一〇〇〇万人アクション』は、戦後最大規模の市民運動となり「60年安保の再来/いや、それを上回」った。翌日の新聞報道は、『東京新聞』『Japan Times』『赤旗』が1面トップ、『朝日』は社会面のみ、『産経』は1行も触れず。あとは、推して知るべし
「3・11」以降「政府やマスコミの言うことは信用できない」と大多数の人々が確信した。すると、相手も「ならば嘘をつき通してやる、反原発報道はしない」と開き直る始末。盗人猛々しいとはこのことだ。対照的に、インターネット上の「脱原発」情報が活き活きとしている。しかし、これを「個の時代到来」と一言で片付けてはならない。「自分で考え行動しなければ死んでしまう」という極々基本的な生理が私たちを突き動かしているにすぎない。だから強い!だから、弱い…。(パギ)
目次
- 特集:施行される障がい者虐待防止法 地域で必要なものは何か?
- 全国自立生活センター協議会人権委員会委員長 佐野武和
- 当事者リレーエッセイ:原田医師と水俣病 村上 博
- 新聞の作り方92:10万人のデモを無視し続けたマスメディア 石塚直人
- 100人のバリアフリーチェック−梅田鬼ごっこ−細田捷代(本紙のみ掲載)
- かんこさんのおまかせシネマ・・・死刑弁護人/ニッポンの嘘−報道写真家福島菊次郎90歳(本紙のみ掲載)
- 食べものあれこれ ぷくぷく給食委員会(本紙のみ掲載)
- 北摂市長N氏の悩み第92回「チームN」の巻30 西川たけお(本紙のみ掲載)
- 石けんライフのすすめ第56回「石けん四方山話」その7 ビールを美しく飲むためのグラスの洗い方
- 叶カ活と科学社 猪ノ口幹雄(本紙のみ掲載)