まねき猫通信128ひきめ(2013年3月3日発行)WEB版
トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)
先月に引き続き「雪」に拘ってみます
雪という漢字は「雨」に「彗」を組み合わせた会意文字で「万物を掃き清める、すすぐ、そそぐ」の意味があります。一面銀世界の光景を見て、古人は浄化(カタルシス)を連想したのでしょうか。はたまた、豪雪の厳しさに接して、人智を越えた自然に対する畏敬と畏怖の念を抱いたのかもしれませんね
韓国語で雪はヌンといいます。因みに「目」も「芽」もヌンで、同音異義語です。雪も瞳も芽も澱んではいないし、汚濁・汚辱のイメージからはほど遠いという共通点があるような気がします
「雪がとけると何になる?」この問に「水」と答えたあなたは、理性的な人です。「春」と答えるあなたは、とても詩的ですね。そして、「放射能」と答えるであろうあなたの心情も、むべなるかな…
「聖域なき改革」と「美しい国・日本」という大言壮語とペテンの下に、労働者派遣法、障がい者自立支援法、など悪法が次々と生み出され、教育基本法は改悪されました。沖縄の普天間基地を返すと宣うて、何年経ちますか? 民主党の裏切りをはさんで、この国の、この7年間、約束は何一つ果たされていないのです
雪がとけて、雪辱の季節を待ちわびる春です。(パギ)
目次
- 特集:今年もやります! 「みちのくTRY」復興計画には障がい者の視点を!
- 自立生活 夢宙センター 岡前美保子
- 当事者リレーエッセイ:一本のイタリア映画 轟広志
- 新聞の作り方99:政治・経済批判が弱い日本のマスコミ 石塚直人
- かんこさんのおまかせシネマ・・・約束-名張毒ぶどう酒事件-死刑囚の生涯(本紙のみ掲載)
- 食べものあれこれ ぷくぷく給食委員会(本紙のみ掲載)
- 北摂市長N氏の悩み第99回「チームN」の巻37 西川たけお(本紙のみ掲載)
- 石けんライフのすすめ第63回「石けん四方山話」その14 中華?とアルカリ
- 叶カ活と科学社 猪ノ口幹雄(本紙のみ掲載)