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まねき猫通信132ひきめ(2013年7月3日発行)WEB版

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)

60年安保の大闘争で、岸信介は「日米安保条約強行採決」と引き替えに辞任。直後に登場したのが「貧乏人は麦を食え」「私は嘘を申しません」の名(迷)言を後世にまで残した池田勇人。民衆の不満と怒りを爆発させた前政権の反省から、池田は徹底した低姿勢で「所得倍増」をスローガンに掲げ「寛容と忍耐」を全面に打ち出した。時代は、折しも高度経済成長期に突入。その追い風を受けて「所得倍増」政策は支持され、充分に功を奏する

岸の孫である安倍晋三は「国民所得を平均150万円上げる」と断言した。貧困と格差社会の根本的解決策もないまま、アベノミクスなどと称してバブル経済の二番煎じを演じていることは、安倍当人が一番よく知っているはず。池田を模して「所得倍増」と高らかに謳えない不甲斐なさと時代の閉塞性故に「150万円」の姑息な数字の語呂合わせが精一杯なのである

国民所得(national income)は国民全体が得る所得の総額だから、個人も法人も、その総額が合算される。Aさんの年収が250万円から200万円になっても、B社の収益が350万円増えれば、AとBの「所得の平均」は150万円増える。こんなペテンに騙された「国民の皆様」が、またぞろ自民党に投票する…。(パギ)

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