まねき猫通信141ひきめ(2014年4月1日発行)WEB版
トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)
パラリンピック(Paralympic Games)は、1964年「第回国際ストーク・マンデビル車いす競技東京大会」の愛称で、パラプレジア(Paraplegia/脊髄損傷等による下半身麻痺者)とオリンピック(Olympic Games)を組み合わせた、日本製の造語である。パラリンピックの呼称使用が承認されたのは1985年で、国際オリンピック委員会(IOC)は「もう一つのオリンピック(パラレル+オリンピック)」という再解釈を行い、正式名称になったのはソウル大会(1988年)だった。また、冬季大会が冬季オリンピックと同一都市で開催されるようになるのはアルベールビル大会(1992年)からで、今年の「ソチ大会」で回目を数えた
聴覚障がい者のための「デフリンピック」や、知的発達障がいのある人たちが参加する「スペシャルオリンピックス」も開催されているのに、車椅子使用者のための「パラリンピック」だけが注目されるのは何故だろうか?ましてや「頑張る障がい者」を讃えて美化さえしてしまうのは、一方的な「健常者的価値観」以外何ものでもないだろう。超人的な肉体と運動能力を競うオリンピックに準えたパラリンピックが「障がい者スポーツ」を代表していると、ゆめ思い込んではいけない。(パギ)
目次
- 特集:フィリピン巨大台風被害障がい者支援現地調査を終えて〜台風被害と貧困、2重に苦しむ障がい者〜
- DPI日本会議 堀場浩平さん
- 当事者リレーエッセイ:新たな触地図 三原 ひろみ
- 新聞の作り方112:4年目の「3・11」を新聞はどう伝えたか 石塚直人
- かんこさんのおまかせシネマ・・・ゼウスの法廷(本紙のみ掲載)
- 食べものあれこれ ぷくぷくショップ(本紙のみ掲載)
- 4月2日 世界自閉症啓発デー 自閉症を知っていますか?自閉症の人が暮らしやすい社会へ(本紙のみ掲載)
- 北摂市長N氏の悩み第112回リコール成立の巻13 西川たけお(本紙のみ掲載)
- 石けんライフのすすめ第75回「石けん四方山話」その27 江戸時代に学ぶ
- 叶カ活と科学社 猪ノ口幹雄(本紙のみ掲載)