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まねき猫通信64ひきめ(2007年11月1日発行)

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 (巻頭コラム)

十一時ごろ大阪環状線に乗ると、酔っぱらい客や宴会帰りのグループで車内が騒然としている。加えて、携帯電話での通話、それにゲーム機の音…「車内では携帯電話での通話を控えて優先座席付近では電源をお切りください」という放送がパロディになる。その日一日、長時間の勤務を終えて帰る人もいるだろう。久しぶりに帰郷してきた人や出張から家路に向かう人もいるだろうに、車内は「くつろげる場所」ではなく「路上の延長」と化す。

このごろ、殆どの駅にはエスカレーター、エレベーターが設置されているし電車内にも車椅子スペースが設けてある。ハード面での利便性が増して、一昔前と比べて障がい者が移動しやすくなっていることは事実だ。しかし、朝のラッシュ時や夜の混雑時に車椅子の姿は、まずない。

混雑した電車に乗るたびに、Aさんが「家の前が通学路で、朝は生徒が波のように押し寄せるから怖くて出られない」と言ったことを想い出す。また、「全ての駅にエレベーターがあるべきか?なくても、皆が自然に手伝って車椅子を運んでくれる社会がいいのか、どっち?」というBさんの言葉も浮かんでくる。朝・夕・夜の混雑時に「車椅子&静かに安らぎたい人専用車両」があったらエエなぁ…。(パギ)

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