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まねき猫通信65ひきめ(2007年12月2日発行)

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 (巻頭コラム)

雪印食品の「偽装ラベル事件」は五年前で、同類の事件が今も多発・継続している。こうなると、消費者は何を信用していいか分からない。『羊頭狗肉』『看板に偽りあり』などと公言するのならまだ可愛げがあるが、「ラベル」という、どこから見ても中立・公正をアピールする媒体に虚偽記載があるとすれば、たとえるなら造幣局が偽札を作るようなものだろう。夏目漱石が実は一万円だった…笑えない冗談になる。

「別に毒を入れたわけじゃなく、ちょっと誤魔化しただけで」と、賞味期限や産地を偽装した張本人どもは、こんな言い訳をして開き直るかもしれない。なるほど、中身はどうであれ外見さえ良ければイイというのはこの国の伝統(陋習)で、偽装ラベル事件はひょっとすると文化的に根が深いかもしれない。中身がなくても「改革・改革」というだけで総理大臣も務まるのだから、言ってしまえば永田町全体が「偽装ラベル」だ。

君が代・日の丸という「ラベル」を子ども達に貼りさえすれば中身はどうでもよい…昨今の愛国心教育の熱心さも「偽装ラベル」の論理で納得がいく。ものを作る誇りや人を育てる喜び、ラベルなんぞにゃ表れない「人間の光と熱」の賞味期限は、とっくに過ぎたとでも言うのか?!(パギ)

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