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まねき猫通信95ひきめ(2010年6月1日発行)

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 (巻頭コラム)

選挙公約は英語でプレッジ(pledge)というが、「誓約・証」という意味合いが強い。「愛の証」(a pledge of love)と言えば、結婚指輪や子宝が連想される。

この原稿が活字になる頃、普天間基地問題はどうなっているだろうか?鳩山首相は「最低でも県外移設、五月末決着を目指す」と公約したのに、「安保に対する認識が甘かった、沖縄県民への負担を再度お願いする」と公言して憚らない。公約(pledge)より、その時時の公言(profess)がこの国の政治では重要なようで、「状況が変わった、あの時はあの時、今は今」という思考や判断が堂々と罷り通るのだから、問題の好転は微塵も期待できない。

四月二五日の「米軍基地撤去沖縄県民大会」には9万人が参加した。沖縄県の全人口は百万人だから九%の人々が参加したことになり、大阪府に換算すると七二万人だ。これほどの強い意思と熱い願いが迸っているにもかかわらず、「本土」の反応は冷たい。これを民族差別といわずして何と表現できようか?日本人は米軍基地問題など他人事で、沖縄に対しては「国益だから我慢しろ」で片付けてきた。日本から沖縄へ、今ほど「愛の証」(a pledge of love)を公言(profess)する人々の群が必要なときはない。(パギ)

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