まねき猫通信97ひきめ（2010年8月1日発行）
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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 （巻頭コラム）
本人達は「勝利」に向かって邁進し、周囲で熱く応援する人々と全く醒めている人たちの温度差は埋まらない。で、勝っても負けても、何も変わらない。そして、終わった瞬間から「次回」に向かって再び奮起する。選挙結果とサッカーの試合結果、どれほどの差がある？
「合意形成の場」という多数派の天下、故に、数の暴力が常に議会を支配する。少数派の存在意義は「批判勢力」でしかない。故に、無批判と自派の自主的な変節の上に成り立つ野合の別名が「連立政権」。例を挙げれば、自民党の過半数割れを救い続けた公明党、「平和・護憲・人権」を看板に掲げながら政権与党に２回もすり寄った社民党。不祥事続きの日本相撲協会と、どれほどの差がある？
「１票」が民主の基礎。買収できなきゃ嘘で騙して詐取すればよい。なんせ相手は愚民の群、政策なんて餌にすぎない…「自民はこりごり、民主に絶望、社・共はイヤ、なら我が党に！」と、林立した少数野党と火事場泥棒（あるいは結婚詐欺）、どれほどの差がある？
沖縄米軍基地、派遣労働と貧困・格差、福祉・教育の切り捨て、消費税、憲法９条改悪…何も変わらない。で、日産やソニーの社長さんの年収は８億円。ふざけんじゃネェ！（パギ）