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まねき猫通信111ひきめ(2011年10月1日発行)

ふりがな対応のまねき猫通信pdf(抜粋)版(約1.7MB)

トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 (巻頭コラム)

いわき市の四倉海岸には、津波で寸断された防波堤の残骸や跳ね跳ばされた消波ブロックが散乱している。確かに其所には集落があったはずで、住居の「名残」が数カ所に集められて堆く積もっている。アスファルトが剥がされた凸凹道の両側は水田だった。北上すると「原発事故20q警戒区域」、それ以上は進めない。

20q圏外ギリギリに位置する田村市都路の村は、ほとんどの人々が避難して25世帯だけが残っている。田畑は放射能汚染によって作付けが禁止され、雑草や低木が茂り放題。商店も学校も公民館もそのままで、人だけがいない。

20q圏から遠く離れているのに放射線量が最も高かった飯舘村は、全村民が避難した。しかし「飯舘ホーム」に暮らすお年寄り120人は避難せずに住み続けて、職員・医師・看護師などは村外から通勤している。被曝を考慮して若い職員はいない。

福島市、郡山市など「中通り」も線量が高い。須賀川市仁井田は県下有数の米所で、千代田区がすっぽり入ってしまうほどの見事な水田が、山の麓まで広がっている。「10月に収穫して放射能が出たら村は潰れます」と聞いた。

国民を想い・悼み・慈しむ心があるのなら、皇族と国会議員こそが自ら率先してフクシマに住むべきだ…いや、住め!(パギ)

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