まねき猫通信118ひきめ(2012年5月1日発行)WEB版
トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)
耕ちゃんは今年で24歳。高校を卒業してから近くの作業所に通い、数年前からはグループホームで生活するようになりました。正確には「共同生活介護サービス」を提供する社会福祉法人のケアホームです。利用契約書には「有効期限は障害福祉サービス費支給決定期間と同じです。ただし、引き続き支給決定を受け、利用者から契約終了の申し出がない場合は、自動的に更新されるものとします」とあって、今まで毎年更新されてきました。幼児期から耕ちゃんを知る小生、彼が生活の幅を拡げて意気揚々と暮らしている姿を垣間見るにつけ、「大人になったなぁ」と密かに喜びもしました
耕ちゃんは知的障害があり、重積発作が起きることもあります。ホーム側とその対応について何度も協議を重ねてきたのですが、「発作への対応が出来ないので退所」せよとの通知が来ました。体に障害のある母親との「在宅・二人暮らし」は極めて困難、おまけに施設長は「お母さん、お子さんを手元に置きたくないのですか」と責めて詰ったと言います
自らの責任を相手に押しつける、言い逃れの材料に「当事者が悪い」を捏造する、 大勢多数の福利と称して少数弱者を切り捨てる…障がい者は『犠牲のシステム』(高橋善哉)の手本ですか[怒]!(パギ)
目次
- 特集:放射能の影響と優生思想 人生選択のチャンスがある社会を
- 町田ヒューマンネットワーク副理事長堤愛子
- 当事者リレーエッセイ:大震災から1年 轟広志
- 新聞の作り方89:強権的な橋下市長が大飯原発再稼働では「民主的」? 石塚直人
- 吹田の生き物と人50:ヤゴ救出大作戦 高畠耕一郎
- かんこさんのおまかせシネマ・・・オレンジと太陽(本紙のみ掲載)
- 食べものあれこれ ぷくぷく給食委員会(本紙のみ掲載)
- 北摂市長N氏の悩み第89回「チームN」の巻27 西川たけお(本紙のみ掲載)
- 石けんライフのすすめ第53回「石けん四方山話」その4石けんの用途と法律
- 叶カ活と科学社 猪ノ口幹雄(本紙のみ掲載)