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まねき猫通信48ひきめ(2006年5月16日発行)

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 (巻頭コラム)

愛国心が薄れているから犯罪が多発し、人を人とも思わない国になったのだそうだ。与党・自民党は教育基本法を「改正」し、「愛国心」を育てるという。しかし、創価学会を支持母体とする与党・公明党は「愛国心」に拒否反応を示す。初代会長・牧口常三郎が、不敬罪と治安維持法違反で逮捕され獄死した経緯があるからだ。それで、「国・郷土を愛する」という案でまとまったらしい。

竹内浩三は『骨のうたう』を詠んでフィリピンで戦死した。「戦死やあわれ/兵隊の死ぬるや あわれ/遠い他国で ひょんと死ぬるや/ふるさとの風や/こいびとの眼や/ひょんと消ゆるや/国のため/大君のため/死んでしまうや/その心や/…」。

弁護士法違反で起訴され議員辞職勧告を受けても居直っている西村慎吾は言った。「近い将来、我が国は戦争を受けて立たねばならないこともあり得る。教育基本法の改正は、つまり、国のために死ぬ子どもを作ることである」。

自分の家族、友人、故郷を愛さない人がいるだろうか?その「愛」のために「敵を憎め」と教えるのが教育だろうか。戦争になったらどうする?ではなく、なぜ戦争は起きるのか、どうしたら戦争しないで暮らせるかを共に考える、それが教育だ。 (パギ)

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