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まねき猫通信91ひきめ(2010年2月1日発行)

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 (巻頭コラム)

『十二人の怒れる男たち』を東京の俳優座劇場で見た。原作は50年代のアメリカ映画で、最近はロシアのリメイク版が話題になった。父親を殺した(とされる)少年の有罪が確定すれば死刑、物的証拠と証言の全てが「有罪」を証明している。12人の陪審員のうち、たった一人だけが「無罪」を主張する。「そんな簡単に人間の命を奪っていいのでしょうか? 私に無罪の確信があるのではなく、もっとここで話し合いたいだけなのです。」長時間にわたる議論の末、最後には全員が「無罪」を主張する。「合理的疑いがある場合、有罪とは言い難い」この一点を、各人が各人の納得の下に確信していく過程が熱い人間模様に彩られて観る者を圧倒していく。静かな感動が場内を支配した。

観劇後、長妻昭厚生労働大臣が「障がい者の人間としての尊厳を傷つけたことに、心から反省の意を表明する」と述べたことを知った。障がい者自立支援法を「2013年までに廃止し新法を制定」するそうだ。ともかく一歩前進、新政権の面目躍如だろう。しかし、あと3年(足かけ4年)待つのか…その間「人間模様に彩られた静かな感動」が呼び起こされるだろうか? 鳩山さん、母さんから貰った9億円のお小遣い、ちょっと回してほしいなぁ。(パギ)

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